なぜ pages が生まれたのか
renya.com に pages を導入した理由と、その背景にある考え方についてまとめました。
renya.com は1997年10月17日に開設した個人サイトです。
長い間、その時々に興味を持ったことを書き続けてきました。ジブリ作品の情報、旅行記、アメリカ国立公園、諏訪地域の話題、写真、技術的なメモなど、内容は様々です。しかし、長く続けるうちに一つの問題がありました。新しい記事を書く場所が無くなっていたのです。
解決策として、はてなダイアリー、tDiary、FreeStyleWiki、Scrapboxに逃げている時もありました。でも、それはそれで、せっかくの場を活かせていないという想いになりました。
リニューアルしたかったわけではない
ここでの値上げもあり、renya.comのサーバをASスタンダードからエントリーに乗換える事にしました。予定日は26年6月11日です。これはASJ側都合でASスタンダードに移って以来2度目、自分での選択としては初めてのサーバ移動になります。このタイミングで、改めて、renya.comのウェブサイトをどの様に運営していくのか、考えました。
一般的なサイト運営であれば、「古いサイトをリニューアルする」という発想になるのかもしれません。しかし、私にはその選択肢はありませんでした。 なぜなら、既存コンテンツそのものに価値があると考えていたからです。 昔のHTML、昔のURL、昔の文章、昔の写真。それらは現在の基準で見れば古いかもしれません。それでも、その時代に作られた記録として残しておきたいと思っていました。
もし全面リニューアルを行えば、多くのURLが変わり、構造も変わります。それは新しく作り直すことではあっても、継続ではありません。 私がやりたかったのは、古いサイトを捨てることではなく、未来へ繋げることでした。
shimosuwa.info で見つけた答え
転機になったのは shimosuwa.info でした。
renya.com/suwa/を拡張したshimosuwa.info では、新しいコンテンツを pages に集約する構造を採用しています。この構造には大きな利点がありました。 既存の仕組みを壊さずに、新しいページを増やしていけるのです。その考え方を見た時、「これは renya.com にも使えるのではないか」と思いました。
このpagesの考え方のベースはScrapboxにあります。階層ではない並列でのページ作成。タグやサイト内リンクでの誘導などがスケールする事を実感していました。それをHTML直書きの静的サイトで再現しました。全て手動でやろうとすると折角作ったページがどこからもリンクを貼られていないということにもなりかねません。その辺りはNode.jsでスクリプトを書いて、一覧ページやタグ毎のページを生成する事で回避する道を選びました。
増築という考え方
pages の本質は、新しい仕組みではありません。 古いサイトを建て替えるのではなく、増築する。既存のコンテンツはそのまま残す。新しい記事は pages に追加する。歴史は保存しながら、新しい層を積み上げる。
これはリニューアルとは違います。 renya.com にとって pages は「第2世代の入口」であり、既存サイトの置き換えではありません。
pages は未来のための場所
現在の renya.com には、過去数十年分のコンテンツがあります。 そしてこれからも、AI、GitHub、VS Code、カメラ、サイト運営、写真、登山など、新しい話題が増えていくでしょう。
それらを書く場所として pages が生まれました。 pages は特別なシステムではありません。静的HTMLで作られた、ごく普通のページ群です。
しかし、「古いものを残しながら、新しいものを書き続ける」という目的においては、とても重要な役割を持っています。
おわりに
pages は、サイトを作り直すために生まれたのではありません。 サイトを続けるために生まれました。 過去を消さず、未来を書いていく。
そのための小さな増築が、renya.com の pages です。
追記
2026年6月2日、既存コンテンツを残したまま新しい記事を書き続ける場所として pages を開設しました。
そして、2026年6月11日、renya.comはASスタンダードからエントリーに乗り換えました。